ライターだって、ちゃんと言いたい。

ライターさすがの見たモノ、聞いたモノ、感じたコトを紹介していきます。

こんにちは、2016年。 

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あっという間に、2016年。

 

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

 

年越しはパソコンの前で、仕事をしながら過ごしました。

本当は、家族が紅白を見ているなかに混ざりたかったけど。

 

ちょっとだけ仕事しようかな、

と書きはじめたら午前0時になっていた、というアドレナリン効果です。

オン・オフを切り替えられる大人になりたい。

 

さて、今更ながら、2015年の振り返りをしてみます。

 

毎日、締め切りが迫ってくる

 

”休んでないよ自慢”ではないですが、

1月から6ヶ月くらい休みがありませんでした。

 

毎日のように納品日という、

人生ではじめての経験をした日々です。

 

フリーランスって(このフリーランスって…という語り方もあんまり好きじゃないのですが、それは置いておいて)、どんな仕事でも基本は引き受けちゃうんですよね。

 

私の周りの方々を見ても、

「次の仕事がこなくなるのが怖い」と、

びっくりするようなスケジュールの方がたくさんいます。

 

私も例に漏れず、「断る」という意識が全くありませんでした。

 

そうすると、自分で書くのが追いつかなくなります。

なので、5〜10名程度のライターさんにお手伝いしてもらうことに。

 

主にライターさんとやっていた仕事は、

BtoB案件のホワイトペーパーや記事など。

 

マーケティングの「マ」の字もわからなかった私が、

営業の方と一緒に会社をまわるなかで、

少しづつ、マーケティングに興味を持つようになっていきます。

 

5月にマーケティングの書籍を書くことになり、

がっつりと、何冊かマーケティング関連の書籍を読み込みました。

 

付箋をつけすぎて、それを見たクライアントさんが、

おそらく引いていたはず(笑)。

 

マーケティングの書籍を読みながら、

同時に、クライアントさんの営業についていきました。

 

そういうことを何ヶ月も続けるなかで、

マーケティング用語を覚えていくように。

 

知識をインプットしながら、

営業活動に同行してアウトプットするイメージです。

 

マーケティングを教えてくださったクライアントさんのつながりで、

企業ブランディングの記事もお任せいただくことに。

 

マーケティングとブランディング、という2つのジャンルを行っていく中で、

誰が読むのか、という「ペルソナ」を意識するようになったのも、この頃。

 

売り手目線じゃなくて、顧客目線で、と繰り返し教えられた日々です。

 

「ペルソナ」と言葉に出すと簡単ですが、

これを意識して書くことが、実に難しい。

それは、今でも記事を書くときに実感しています。

 

マーケティング関連のお仕事をしながら、

敬語の本を2冊ほど書きました。

 

うち1冊はシリーズもので、学習するための絵本です。

おまかせいただいた先生も、

はじめてのジャンルだったので、

私も緊張したことを覚えています。

 

絵本を執筆してみて、

まさに”ペルソナ”が大人であるか、子供であるのか、

で書き方が全く違うことを実感。

 

「大人だったら、当然こういうことがわかるよね?」

ということも、子供はまだわからない。

 

「どこまで説明してあげればいいんだろう?」

そう思ったときに、

「ペルソナは何歳なの?」という視点が役立ちます。

 

もう一つ、書いていて強烈に覚えていることは、

現代の子ども像は、私の想像する世界と違う、

ということ。

 

私の子どものころは、

給食を食べるときに「いただきます」という挨拶が基本でした。

 

けれど、編集さん曰く、いまの子どもたちは違う。

 

「親がお金を払っている給食に、いただきます、という挨拶をさせない」

という考えもあるそうです。

 

自分の子ども時代の想像で書いていた私は、

ジェネレーションギャップに戸惑いながら、執筆を終わらせます。

 

自分のいまを正しく認める

そして、書籍もひと段落し、2015年後半へ。

 

後半は、より強く自分の現在地を意識するように。

 

いまの自分をありのままに認めること、

私はそれが怖くてたまりませんでした。

 

弱い自分を見せたくない、

できない自分を見せたくない、と

”なんでもできるふり”を続けていたのだと思います。

 

けれど当然、私にもできないことが山ほどあって、

背伸びばかりしていた。

 

ある日、ご無沙汰していた編集さんから電話がかかってきました。

そして、「さすがさん、がんばっていますか?」と訊かれたんです。

 

けれど、私はそれに「YES」と言えなかった。

確かに、ぐちゃぐちゃになるぐらい働いている、週末だって仕事してる。

 

だけど、だけど……、私がしたかったことって何だっけ?

 

ライターになりたかったのは、誰かに伝えたかったから。

そのために、私は伝えるようなスキル、ちゃんと勉強した?

 

電話を切ったあと、そのことをずっと考えていました。

 

結局、私は「自分は何ができないか」を、

しっかりと認めることしかできなかったんです。

 

その日、家を出るときに、

「プライドは、このマンションの土の下に埋めてやろう。

いつか、このマンションを引っ越すときに、自信のある私が掘り返してやろう」

と決心しました。

 

全部、イチからやり直そう。

「それでライターなの?」って言われちゃうかもしれないけど、

そんなのほんとは悔しいけど、

ライターとしての基礎を全部やり直そうと思いました。

だって、私は誰かの想いを、まだまだいろんな人に伝えたいし。

 

つま先で立ってるような自分を辞めたい。

それに気づけた今が、Re:スタートするにはちょうどいい。

 

それから、

ブックライターのセミナーに申し込んだり、

インタビューに同行させてほしい、と頼み込んだり。

「インタビューの雰囲気を掴む」ためのテープ起こしも、いっぱいできました。

 

食べていかなきゃ、そんな想いが強かったフリーランス1年目。

 

2年目からは、書いていきたい、より強く、そう思えますように。

 

本年も、ライターさすがを、よろしくお願いします!